百合の民の夢として、百合オンリーの本屋に行きたいだとか百合図書館ができて欲しいとか、百合カフェがあったらいいとかがある。
実現しています。行ってきました。
以下はレポのようなものです(掲載許可もらいました)
2005年から新宿二丁目でたくさんのお客様に愛されてきた 「夜カフェanchor」はこの度、
2020年6月3日(水)より、 「百合カフェanchor」としてリニューアルオープンいたします。本との出会い、共通の趣味を持つ方との出会い、
美味しいご飯、スイーツとの出会い、
いろんな出会いを楽しんでいただけたらと思います。入場料にて、コーヒー、お茶をご自由にお楽しみいただけます。
さらにお酒やお食事のオーダーをいただいた場合には、
お時間を気にせずお過ごしいただけるシステムになっております。各席に、AC電源、USBコンセントもございます。
どうぞ1000冊を超える蔵書をご自由にごゆっくりお楽しみください。
もちろん、ただ、のんびり考え事をしたい方、
お仕事の残りを済ませてしまいたい方、
ごはんやスイーツを楽しみたい方、
学校のように居眠りをしてしまいたい方も大歓迎です!お客様がもっと自由に
「いろんな過ごし方」を楽しんでいただける百合カフェanchorになっていければと思います。尚、セクシャリティ、年齢はもちろん不問です。
いろんな出会いを、過ごし方をお楽しみください。
最後にひとこと
「百合は世界平和」
みなさまのお越しを心よりお待ちしてます。
百合カフェanchorスタッフ一同
百合カフェanchorHPより引用
数多の百合に囲まれ、百合を感じ百合を楽しむことができる空間。それが百合カフェanchorだ。
ケーキをつつきながらR-18の百合を読むのもここの楽しみ方の一つと言えば、百合の民にとってどれだけ素晴らしい空間かわかるだろう。
この蔵書1000冊というのが本当にすごい。
私は10年近く百合の世界でアンテナを張り続けてきて、毎月そこそこの百合漫画を買っているが、見たことも聞いたこともない百合漫画がゴロゴロ転がっている様にかなり衝撃を受けた。初めて百合姫の単行本を買いに行った時、初めて百合棚を見に行った時以来の「百合ってこんなにあるの?」という衝撃だった。
百合のジャンルで分類分けされている百合棚を見たことがあるか。”百合”というコーナーは存在するだけでありがたいとされている中、社会人百合があいうえお順で分けられているということがどれだけすごいことか。
このままジャンルの層が厚くなって、いずれここにおねロリの仕切り板が追加されることを想像するとすごくワクワクする。恐らくあ行の冊数がすごいことになると思うが。
ここの百合棚には女子プロレスというコーナーがあり、強さを感じることができる。
漫画だけでなく、限定版の特典冊子までもがラインナップされている。これも本当に強い。
チーズケーキを頂いた。目の前には森島明子先生の漫画が並んでいる。百合に囲まれて飲むコーヒーは、旨さが五割増しになると言われている。証明は多分これからされていく。みなさんも協力して欲しい。
百合のイベントに参加するような感覚で行ってみてもいいし、コーヒーを飲みながらただゆったりした時間を過ごすのもいいと思う。百合漫画を読みに行くという目的は特におススメする。
私はたまに漫画喫茶に行っては、講談社とだけ書かれた棚に置かれた恐ろしい量の漫画の中から砂金を掬うようにして百合姫の漫画を探していたが、ここではその必要はない。視界に入るものは全て百合で出来ている。
百合棚には未知の百合との出会いという特権がある。
普通の本棚から百合を探すことを考えて欲しい。タイトルでピッときた本を見つけたとき、まず表紙をチェックし、それから裏のあらすじを読み、それでもわからなければネットの評判をチェックする。そして相方が男の娘であることを知りそっと棚に戻す。普通の本棚は百合を探すことはできても、百合と出会うとなるとかなり難しくなる。
だがここではどれを手に取っても百合だ。タイトルでも表紙でも自分の好きな基準で探すことができる。己の勘を当てにするのも大変よろしい。パッと手を伸ばした本が百合であるということは本当に幸せなんです。
一回行っただけでは蔵書も全て把握できなかったし、「え!!何この百合全く知らん!!」という漫画もたくさんあったのでまた訪れようと思う。気になっている方も是非。男だし・・・みたいな百合男子特有のアレも全然気にしなくて大丈夫ですよ。