七月の百合姫コミックスの感想達

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ドン!!!!

百合姫の7月の単行本ラッシュすごかった・・・。

これでも買い切れなかったのでちょこちょこ買い足してますが、百合姫以外の漫画もかなり出たので供給が恐ろしいことになっています。

感想が追いつかない。

 

今回は百合姫で出た漫画の感想をまとめて4冊書きたいと思います。

 

以下感想

・三日月のカルテ / 七坂なな

三日月のカルテ1 (百合姫コミックス)

 

光線過敏症で日光を浴びることができず入院生活を送る少女明星橋透花と研修医月洲有樹。 とある理由で有樹は透花の恋人役として恋人ごっこをすることになる。

おねロリ。

透花は夜中しか外出できないため、有樹とのデートは常に夜の街。

人気のない街を二人で歩く様子は幻想的ですが、夜に閉じ込められたようで儚く刹那的な雰囲気も漂います。 夜にだけ逢瀬を重ねる様子はまるで月下美人のよう。

 

恋ができなければ生きている意味がないと絶望していた透花ですが、先生との恋人ごっこが始まってからは見違えたようにキラキラ輝いていてやっぱり恋をする女の子はかわいいなーと再認識させてくれます。

有樹が透花のことを大切に思っていることは確かですが、本当に恋人として好意を持っているのかは今は何とも言えないところなので今後心情がどのように変わってくるのか楽しみ。

 

 

・Roid -ロイド- / しろし

Roid-ロイド-1 (百合姫コミックス)

 

ロボットが生活に浸透した世界が舞台。

ロボ研の女子高生双上唯は人間そっくりのアンドロイドを開発するが、構造が複雑すぎて肝心のAIをどうするかで悩んでいた。 自らの意識を転送することを提案した唯だがその危険性から却下されてしまう。

そこへ突如暴走したロボットが後輩の一宮玲那を連れ去ってしまうという事件が発生する。

一刻を争う事態に唯は自分の意識をコピーしアンドロイドに転送することで救出に向かわせる。

そのおかげで玲那は無事に助かったが、オリジナルの唯とロボットの唯という全く人格が同じ存在が二人誕生してしまうことになるのだった。

 

ロボットの唯は体は機械ですが意識は唯そのもの、どこまでが人間でどこからがロボットなのか、アンドロイドの実現もそう遠くない今だからこそこういうテーマは面白いですね。 実際SiriやAlexaなどのAIは既に日常に浸透しつつありますしね。

百合の素材としてだけでなくSFのテーマとしても話を面白くしていると思います。

 

機械の体による自由と憧れ、そして玲那との近さを手に入れたロボットの自分。 機械の体をもってしても手に入れられなかった玲那からの好意を手に入れているオリジナルの自分。

自分の持っていないものを手に入れたのが別の自分というやり場のない設定がたまらない。

他人であれば気を使うこともできたかもしれないし、あるいは徹底的に排除することもできたかもしれない。 でもそれが自分だったならこれほど扱いにくいものはない。

こういうときの嫉妬とか憎悪って自己嫌悪って呼んでいいのかな?

先の見えない閉塞感が癖になりそう。

 

・イヴとイヴ / 長代ルージュ

イヴとイヴ (百合姫コミックス)

長代ルージュ先生の短編集です。

百合妊娠に載っていた『呪いの跡継ぎ~約束~』、『奇跡の好きを遺したい~宙~』も収録。 他紙の話もまとめてくれるのはありがたいです。 百合妊娠の話はどちらもお気に入りなので。

百合妊娠はR-18でしたがこの本は全年齢なので大丈夫かと思いましたが、シーンの描写には修正が入っているみたいですね。

ただそれによってシチュエーションや話の良さが損なわれることは全くなかったです。

 

試験管に入れられた脳みそ二つという前衛的すぎる百合でバズっていた『永遠一号と二号はイヴとイヴ』も収録。

この話に限らず全ての話に言えることだけど話の引き出しが凄すぎる

今まで読んだことがないような設定なんだけど、話が出オチで終わることなく起承転結の全てを太く展開していくストーリーはさすがという他ありません。 ただただ唸るしかない。

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一体どうやったらこんなシチュエーション思いつくんでしょうね・・・。

 

・親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。 / コダマナオコ

親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。 (百合姫コミックス)

 

タイトルの通り。

長文タイトルってあんまりいいイメージがなかったんですが、こうやって一目で「この設定絶対好き!!」とタイトル買いできるので案外捨てたもんじゃないなと思いました。

ただの日常ものかな?と思いきや家庭とのいざこざや仕事面での成長など社会人百合としてのツボをしっかり押さえていて非常に読みごたえがありました。 1冊で話が綺麗にまとまっているので読後感も心地よい!!

成り行きで同棲することになった二人が少しずつ心を通わせていく様は心にじわりと沁みるものがあるよね。 報われないことを覚悟で住み込みを決めた後輩が幸せになっていくとかそういうのシンプルに好き

 

コダマナオコ先生の話は初めて読んだのですが、会話のテンポや空気みたいなのがとても好みだったので何か既刊にも手を出してみようかなと思いました。

今回はライトコダマ作品らしいのですが普段はもっとグチャドロなのかな? 既刊で他にライトコダマ作品があったら読んでみたいなー。

 

というわけで発売から間が空いてしまいましたが百合姫コミックスの感想でした。

7月の単行本ラッシュはすごかったですね・・・。 おかげさまでお財布も本棚も嬉しい悲鳴をあげてます。

いやーほんと百合の置き場所どうしようなー・・・。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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