雰囲気がめちゃくちゃエッチな人外ギャル百合に出会った話【酒と鬼は二合まで】

雰囲気がめちゃくちゃエッチな人外ギャル百合に出会った話【酒と鬼は二合まで】

設定、雰囲気、絵柄が恐ろしいほど私好みな百合漫画を見つけてしまった。

酒と鬼は二合まで 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスUP!)

原作:羽柴実里先生 作画:zinbei先生の『酒と鬼は二合まで』

 

雰囲気漫画って雰囲気”だけ”(中身がない)のような悪い使われ方をされる時もあるけど、漫画の雰囲気って職人技。緊張感を生み出すよう計算された余白やこだわりを練り込んだ描き込み、世界観を陰で支えるセリフ回し。匠が最高の技術をふんだんに投入して作り上げた空間。そう考えると「雰囲気がいい」って最高の褒め言葉だと思うけどどうだろう?

 

 

コミュ障大学生、ナオリ。飲み会で倒れたギャルを自宅で介抱したら、実はギャルの正体が鬼だと判明。

カクテルを作るのが大好きなのに飲ませる相手がいなかったナオリと、酒が唯一の食事にも関わらず他人から出された酒しか飲めない呪いにかかった鬼。二人の間で不思議なwinwinが成立。

ナオリは鬼専属バーテンダーとして毎日お酒を作ってあげることになり、ギャル(鬼)はナオリの家に上がり込み同棲を始める(それは当然)

という感じのストーリー。

 

人外百合とギャル同棲百合という奇跡の取り合わせが素晴らしく、”人間と鬼の対比”や”どうしても人間とは馴染めない鬼の孤独”といったシリアスが描かれつつ、全裸で部屋をうろつくギャルに赤面するナオリといったギャル同棲百合もぶち込まれる。

一見妙な取り合わせが混ざることも相反することもなく、ポテトチップチョコレートのように「意外と合う」。

この漫画のさらに素晴らしいところは”間”にある。

余白とセリフの生み出す間が静かな緊張感を作りだし、直接エロいシーンはないのに何故だかとてつもなくエロいという現象が起こる。会話の途中の沈黙は何かを考えてしまうから発生するのだ。

 

↑二人きり、しっぽりなってきたタイミングで私力強い宣言する????いざとなったら組み敷くってこと????

 

↑鬼の長い爪がグラスに当たって鳴る音。これを季語に誰か川柳を作ってくれ。

 

↑うるさいはずのコインランドリーが静まり返る瞬間。大変エッチに御座います・・・。

 

楽しめるところがたくさんある何とも贅沢な漫画。

最近はアルコール百合もジャンルが出来つつあるし、飲めば人間に戻れるという伝説のお酒「神変奇特酒」を探すというストーリーもワクワクするし、ギャル百合については言わずもがな。既に次の巻が待ち遠しくなってきた。

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