大人がギャン泣きする百合『君の為だけの首輪』で心が千切れる!

大人がギャン泣きする百合『君の為だけの首輪』で心が千切れる!

涙を流すシーンは好きですか。

私はキャラクターに感情移入することがあまりできないので、泣くシーンがめちゃくちゃ好きという訳ではないのだけど、そんな私が「ウッっ♡」とうめいてしまう程、涙が刺さる百合作品がある。

あおと響先生の新作、『君の為だけの首輪』が私の心を捕えて離さない。

 

君の為だけの首輪(1) (コンパスコミックス)

 

 

社会人女性が行き倒れていた子猫系女子を拾うという感じのストーリー。子猫系女子は気まぐれで、ミステリアスで、そしてめちゃくちゃ可愛い。

 

気まぐれな子猫系女子は社会人女性の元に留まることはない。ふらりと家を出て行ったかと思うと、後日、体のあちこちに傷をつけて帰ってくる。その理由を子猫系女子は教えてくれないし、社会人女性は聞くことができない。そういう距離感。

 

この作品は涙のシーンがとにかく刺さる。この話をさせてくれ!

こういうのってさぁ、普通さぁ、可愛い女の子との出会いがあって、新たな日常が始まって、すれ違いとかもありつつちょっとずつお互い仲良くなって、前よりも笑う回数が増えた、とかそういう感じじゃん普通!

でも社会人女性は泣くことが多い。

好きな人ができて、たまに一緒に生活して、新たな日常が始まったはずの社会人女性はたくさん泣く。

 

出典:君の為だけの首輪 1巻

↑お気に入りの泣きシーンその1

子猫系女子が今日家に来ることになった。社会人女性の1日が輝き出す。最高のお出迎えをするために、レシピを見ながら食べきれないほどの料理を作る。子猫系女子は、来なかった。

子猫系女子からすれば、たまたま用事が入ってしまった。それくらいの感覚なのだろう。彼女にとって社会人女性の家に行くというのは文字通りの意味しかない。勝手に浮き足立って、勝手にご馳走を用意して、勝手に待っていたのは社会人女性なのだ。

社会人女性は大泣きしながら冷めた料理を捨てる。切なすぎる。

 

 

出典:君の為だけの首輪 1巻

↑お気に入りの泣きシーンその2

かつて、家族の団欒は社会人女性の大好きな場所の一つだった。しかし、彼女に”一般的な”家庭を望む家族と、レズビアンであることを言えずにいる社会人女性の間にはいつの間にか大きな溝ができていた。家族は優しい。社会人女性も家族が好きである。だからこそ苦しいのだ。

彼女は布団に逃げ込む。心の拠り所である子猫系女子に癒してもらいたい。しかし、かまってアピールを送ることすらできない。まだそんな仲にはなれていない。社会人女性は自分の惨めさに泣く。

 

大の大人が子供に振り回されて傷つき大泣きするシーンがあまりにも生々しく、毎回心が千切れるのだが目を離すことができない。涙の作り方があまりにも上手すぎるのだ。

嬉し泣きのシーンもあるのだが、当然そちらもめちゃくちゃ心を持っていかれる名場面になっている。

 

エグられる百合が好きな方は読んでみてください。

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