対あり2巻、もう買いましたか。
まだ買っていないのなら、このページをそっと閉じて今すぐ書店にダッシュした方が良い。めちゃめちゃ面白いので。感想を見て読んだ気になるにはあまりにももったいない漫画。
『百合ニュース』「対ありでした。~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~」アニメ化決定。お嬢さま学校で繰り広げられる熱き格闘ゲームを描いた漫画
コミックフラッパーで絶賛連載中の江島絵理先生の百合漫画「対ありでした。」のアニメ化が発表されましたー!https://t.co/lvOSdZk9tO pic.twitter.com/kjz7DjwjG0
— 百合ナビ (@yuri_navi) January 20, 2021
そしてアニメ化も決まった。1巻で映像化という異例の速さに、さすがに早くね!?とシンプルに思った。思った、が・・・。
まぁ面白いもんな。
面白いものがすぐアニメ化するのはビジネス的にも正解でファン的にも正解なのである。なんなら1巻読んだ時も「アニメ化しろよ!!」と叫んだし。いや~~~~楽しみだな~~~。アニメ化までは1巻発売記念PVを見て備えます。
待望の2巻。ページを開けば溢れ出る彼女たちの強い言葉を見て、「これだよこれ!!」と思わず叫びそうになってしまう。江島絵里先生のワードセンスは今回もノリノリだ。
彼女たちの哲学がギュッと凝縮されたワードをいくつか見てみよう。
「論理的に考えて 今格ゲーしないは”ない”」
論理的とは何か。それは、考えに筋が通っているということだ。いくつもの偶然が積み重なって奇跡的に仲間と出会えたのに、闘わないなんて筋が通らんだろうと、綾はそう言いたいのだ。
「弱っ…」
早く短く。心から取り上げたばかりの哀れみに軽く塩を振ってお出しした一品。素材の味を最大に活かしたシンプルな暴言だ。
「見えるとか 見えないんじゃあないんですよ先輩…」
泣いてる美緒の意図が分からず混乱する先輩方に対する綾のセリフ。その真実は「勉強したくないから泣く」というシンプルかつ理解不能な理由だった。深く考えてはいけない。
義務教育を国家権力からの人権侵害だとして一切の勉強を放棄した美緒に対し母親が放った一手。PCを物理的に封じ込め、彼女を格ゲーから引き離す大人の最終手段。開けてもらうには空手の達人である母親を物理的に倒さなくてはならない。
格ゲーに人生を注ぎ込む綾と美緒を見て、なんとピュアな百合かと思った。
寝ても覚めてもあいつをボコることを考え続ける。風呂に入っていてもご飯を食べていても、常にボコることを考え続ける。ベランダから夜空を眺め、あいつをボコることだけを考え続ける。
画面の中のあいつのことを、一生考え続ける。でもだって画面の向こうにいるのは、すぐ隣に座ってる美緒なんだぜ。恥ずかしくなるくらいのストレートな百合だ。思わず、廊下を歩きながら脳内で対策を練る綾に「めちゃ好きじゃんかよお前!!」と冷やかしを入れたくなってくる。
↑見てみ?これもう恋愛ソングでしょ。
“まるで”百合とか、”実質”百合とかそういう言葉は必要ない。百合。百合そのものだ。高純度の百合のエネルギーを格ゲーという金型に入れて成型するとこうなるのか、という納得がある。
格ゲー+百合は新しいよねってまぁ確かにそうなのだが、格ゲーもやるし空き時間に百合もやるじゃなくて、格ゲーと百合を足して生まれた新しいフォーマット、それ1つを全力でやるというのが新しいと思う。
百合+趣味みたいなテーマって、あの子も全力で好きだし、趣味も全力で楽しみたい、じゃああの子と一緒に趣味をやれば最高だよね、って二つをまとめて味わうことが多い。それはそれで大好きなんだけど、対ありを読んですげーって思ったのは格ゲーと百合を完全に解け合わせて一本にしたからなんじゃないかと思う。
あっ、なんか語りが増えてウザい感じになってきましたね!こんな記事読まなくていいので是非漫画を読んでください!