あだしま民が辿り着いたのは天国か地獄か【安達としまむら 6巻】

あだしま民が辿り着いたのは天国か地獄か【安達としまむら 6巻】

なんといっても今熱い百合小説と言ったらこれでしょう!

安達としまむら6 (電撃文庫)

入間人間先生の『安達としまむら』6巻です。電撃文庫から出版されております。

 

前巻にて、ついにしまむらへの気持ちが爆発した安達。ページに見開きびっしりと安達の言葉で埋まっていた時はちょっと戦慄したけどねw

でも見つけちゃったよね、自分の気持ちを。いやーどうなるの?どうなっちゃうの?どこまでいっちゃうの?

 

以下感想。

がっつりネタバレあるので未読の方はまだ読まないことをお勧めします。

 

なんだばしゃぁぁぁぁ、なんだばしゃーあああああ

今なら安達の気持ちが少しわかるぞ。今のこの読後の気持ちを他人に話そうとしたら、間違いなく上手く言葉にならなくなると思う。

ブレーキの壊れた暴走機関車安達はもちろんのこと、しまむらもいきなり何言いだすかわからないところあるじゃん?だから一体どこに向かっちゃうのかわからなくてめっちゃドキドキしながら読んでたw

本を読んでここまで興奮したのは初めてかもしれないw興奮しすぎて『安達としまむら』に殺されるかと思ったw

 

 

夏休み編も後半へ突入。しまむらは家族揃って母の実家に行くことになった。

というわけでアポなしでしまむら家に遊びに行った安達は残念ながら追い返されてしまう。

 

前から結構おかしかったけど最近の安達は輪をかけてしまむら中毒になってきてるよね。砂漠で水を求める遭難者のごとく、全身の細胞がしまむらを求めてる感じ。世の中の全てのものをしまむらかそうじゃないかで分けてるくらいに、安達の世界観がしまむらで構成されている気がする。

昔流行った脳内メーカーとかで安達の頭の中みたら全てしまむらって書いてあるだろうねw

↓こういうの

脳内メーカー

 

あと五巻の例の事件のときにしまむら側からだと全く聞き取れてなかったの笑ったw

「・・・しばむらがしだないとこでばらっているとかぁ!嫌でぇぼかのごとてをつだぐのも!・・・(略)・・・らー、あびったい、いまったらなぐ、ぐ、ぐ、で、なびてっし、あのこどばんでろうとそれ、それば、っくきてる?・・・(略)」

物狂いか

野々村議員かな?後半に至ってはもう何にもかもわからんw

けど聞き取れてなかったならそれでよかった。むしろ聞かなくてよかったよ。もしこれをメールとかで送ってたら今後の展開変わってたかもしれないね。

 

さて、この巻の前半部分では、しまむらが幼いころから仲が良かった犬ゴンを通じて、自分自身と向き合う様が書かれています。

しまむらの内面については今までも書かれてきたけれども、しまむらのアイデンティティは登場したときには既に固まっていたので、こうやって揺れているしまむらを見るのは珍しかったです。

そしてゴンやおばあちゃんを通じてしまむらの中でも変化が起こっていきます。

 

 

ってか一緒にお風呂入る安達としまむらがかわいすぎた。あらかじめ水着を着てくるって反則でしょ!こういうわけわからん斜め上の行動がやっぱり安達だなぁって感じがして好き。それになんだかんだ付き合うしまむらも好き。

裸の付き合いがしたいなら温泉でも誘ったらいいのにって思ったけど多分更衣室であだっちゃんが爆発しそうだから無理かwそれにお風呂の方が二人の距離が近いし、二人きりだしね。変なこともできるし。

そして案の定ぶっ倒れる安達。でもよく言えました。

 

 

祭りに向かう準備をしてるシーンはねー、あぁいよいよこれで『安達としまむら』も終わるんだなぁ・・・って感じがして読んでて切なくなった。しまむらは樽見との関係に踏ん切りをつけ、安達は母と再び繋がり、ってこれ最終決戦に向かう主人公のやることじゃねーか!

祭りに向かう安達の決心たるや正に合戦に向かう武士のそれだったw

アダチぼくは敬意を表するッ!

 

そして衝撃のラスト一行

いやー正直『安達としまむら』で安達としまむらが付き合うっていうとこまでいくとは思わなかった。

まぁ確かに安達のしまむら中毒は友達に対する気持ちではないけど、それでも恋と言い切れないというか、このまま友達以上恋愛未満をふよふよするんだと思ってた。あんまり関係性が進まない四コマ漫画みたいな感じで。

普段ラノベとか読まないのでラノベってそういうものかなと思ってました。ソフト百合以上はやらないのかな?って。

だから五巻読んだときにこれはもしかしたらもしかするか?と思ったけど、ほんとにもしかしたよねw

まぁでもしまむらが、恋人になったからと言って普段とすることは変わらないじゃんって思ってたけど逆に考えるともう既に恋人だったってことだよね。いやーそれ自分もずっと思ってたわーお前らもう恋人じゃんって。

 

でもここまでの安達の努力とか諸々報われてホント良かった!ずっと見てたよ!応援してたよ!

そんでもって「まぁ、いいか」って返事もいかにもしまむららしくてよかった。もししまむらがこの夏にゴンと過ごしてなかったら、安達への返事もまた変わってただろうね。

 

果たして安達はしまむらの恋人という肩書に耐えられるのか?安達が心臓麻痺を起こさないか心配。

 

 

とりあえずこれ以降も『安達としまむら』は続くということで、一体このあとこの物語はどこへ向かうのかはわかりません。ただその結末を見届けることができるという小さな幸せを今は噛みしめていたいです。続編を見るまでは絶対死なないぞ!生きて七巻を買う!

百合好きでよかった・・・!と改めて百合に感謝してしまう程『安達としまむら』はお気に入りです。読んでて何回か変な声出たもんw

 

この『安達としまむら』、なんと現在ガンガンONLINEにて漫画が連載されています。

http://www.ganganonline.com/comic/adachito/

最近始まったばかりなので、話的にはまだ一巻の序盤あたりです。安達がしまむらと普通に会話してる・・・?近年の安達を見ているこっちとしては誰だ?と思ってしまうw噛まずに二文以上話す安達に違和感w

無料で読めるので是非。終わりのアンケートも書こうね!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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