仕事が終わったので(在宅)スクゾ買いに行こうと思ってポストを見たらスクゾが入っていた。しかも・・・しかもしかも。サイン入りである。
スクールゾーン3巻買いに行こと思って玄関行ったらポストに入ってた
しかも…しかも… pic.twitter.com/KSlmPAOAMf
— セイジロウ (@seijirolilly) May 11, 2020
実はスクールゾーンのクラウドファンディングに登録していて、4000円コースだとサイン入り単行本とマグカップだったかな?が貰えるのだ。すごいぞ、クラウドファンディング。普通に考えてサイン入り単行本が確実に手に入る時点でお釣りがくるのだが、マグカップもついてくるとなればこれはもう支援しない理由がない。
ちなみにこれは16000円コース特典の抱き枕。いや、“”わかりすぎ””だろ・・・。
オイオイオイオイ!!
スクゾの抱き枕〜〜〜〜〜!!!!! pic.twitter.com/O72C63v2RL— セイジロウ (@seijirolilly) February 19, 2020
この巻の激熱百合ポイントは何といっても、ひな子と日生のらぶらぶでえと❤❤❤である。
ギャルで陽キャの素行不良少女、要。その友人でギャル仲間のひな子。対する日生は最近要に気に入られた地味子で、友人の友人という立場から、なし崩し的にひな子とも接点を持つようになった。
しかし、気の強いひな子はオドオドした輩が大嫌いで、当然日生のことも嫌いである。日生もハキハキした性格の人に対しては恐縮してしまうため、二人の仲はとても良好とは言えず大きな溝があった。
特に仲良くなる気はないという態度を崩さないひな子だったが、ぼっち故不遇な学校生活を送る日生を見ているうちに、彼女のことを不憫に感じるようになる。ひな子は嫌いだ苦手だと言いつつも、何だかんだ困っている人を放って置けないタイプなのだ。だが、強気な性格故、なかなか素直に優しくしてあげることができない。
ギャル(orヤンキー)と地味子は学生百合では割と王道のカップリングだ。その始まり方は、ギャルが地味子のことを気になって声をかけるパターンが多く、その逆は少ない。そもそもギャルに話しかけられる性格なら地味子になっていないだろう。この百合はギャル側からのアプローチが必要不可欠なのだ。
意地を張って素直に仲良くできないひな子。陽キャとの接し方がわからずイラつかせてしまう日生。二人の関係はこのまま要の共通の友人として平行線をたどってしまうのか?芽生えかけた百合の花は咲くことなく枯れてしまうのか?
否。ここで、要の最高のアシスト(無自覚)が光るのだ。
要と三人で遊ぶため、ファミレスに集合したひな子と日生。しかし、肝心の要は家で爆睡中。しびれを切らしたひな子は要が起きるまでの間、日生と共に街へと繰り出すことに。
日生は友人と遊ぶこと自体に慣れていない。ひな子が目を離したすきにティーカップを買わされ、店員には付き纏われ、そして当初の目的だった水着は全く選べていない。あまりの主体性の無さにひな子が爆発。しかし、弱いものを見ると守りたくなってしまうのはギャルの性なのだろうか、その藁にも縋るような小動物的な眼差しには勝てず、結局一緒に見て回ることになる。迷子にならないよう仲良く手を繋いで、である。ちなみに、要はまだ来ない。
そんなこんなで二人だけの空間でグズグズになるまで煮込まれた結果、
こんな関係だったのが、
こうなりました。
見事なギャル×地味子の百合ップルである。待ち合わせの時に、間が持たないと会話に困っていたとはとても思えない。
意志が強すぎる故日生と仲良くできなかったひな子と、意志が弱すぎる故ひな子と仲良くなれなかった日生。しかし、要の最高のアシストを経て、二人はここに見事な大輪の花を咲かせたのだ。こんな関係、2巻の時点で予想できてた人いる?
あと忘れてはならないのが藤まつりについての話だが、この巻の藤まつりもとても良かった!
取れないクレーンゲームでいつものように金をどぶに捨てていた藤まつり。そんなとき、憧れの岸屋さんが女の子たちから何やらプレゼントを受け取っているところを目撃してしまう。そう、岸屋さんは当然のごとくモテるのだ。やたらハートマークの入ったラッピング。本命のバレンタインチョコを渡すかのようなノリの女の子たち。嬉しそうな岸屋さん。
岸屋さんが他の子にモテている。いや、そんなの自分に一切関係ないけど、それならこのもにょっとした気持ちは一体・・・?というのがよくあるパターンであるが、そうはならないのが藤まつりである。
「格が! 違うんですよねえ!」
藤まつりの心で燃えているのは尊敬である。出会ったときから変わらないその感情はもはや崇拝といってもいい。このブレなさ。それでこそ藤まつりだ。ポジティブになっているからといってポジポジという効果音がつくのもジワジワくる。
しかし、崇拝はかなり自分勝手な感情でもある。自分の憧れのイメージを一方的に相手に押し付ける行為だからだ。勝手に神格化しておいて、「なんかイメージと違う」と言われた日にはまぁちょっとイラっとくるのも仕方がない。自分自身を見失いつつある岸屋にとっては、藤まつりの崇拝は押しつけがましい感情でもある。二人の距離感は近づいているように見えて、実は離れているのかもしれない。
「あのブサイクなぬいぐるみ取れるまで辞めない事にしたから」それはぬいぐるみを取ったらゲーセンを辞めるということだ。藤まつりにとって地味に重い約束をしていった岸屋さん。人形を取ることで二人は次のステージに進むのか、それとも最後の別れの日になってしまうのか。今後も藤まつりと岸屋さんから目が離せない。