新居、ワンルームであまり家具を置けないので百合漫画をしまう棚をどうしようかと考えていたところ
IKEAにデカめの収納ケースが売っていて大きさ的にも漫画にピッタリだったので買ったのですが
これ新居で百合漫画しまうのにちょうどいいなと思ってIKEAで買ったんだけどマジでちょうどいいな? pic.twitter.com/Y95XcsoXxP
— セイジロウ (@seijirolilly) April 13, 2019
もう結構なペースで埋まってきました。 果たして二つ目を買わずに夏を迎えることはできるのか。
来年の目標は早く新しいマンションに引っ越して百合棚を建設することです。
さて最近読んだ百合漫画たちの感想です。
これと
これと
これです。
以下感想
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!! 15巻 / 谷川ニコ
最近のもこっちとゆうちゃんを見ているとお互いが何を手に入れ何を手に入れられなかったのかが残酷なくらいわかりやすい。
高校入学当時、ゆうちゃんは過去を捨て陽キャという栄光を掴んだ者だった。 喪女から抜け出し、クラスカースト上位の立ち位置と彼氏を手に入れた勝ち組だった。 対してもこっちは彼氏どころか同性の友人すら存在しない、何も掴めなかった者だった。
しかし、華やかな学園生活を手に入れたはずのゆうちゃんは今も変わらずもこっちを求めている。
きっとゆうちゃんの根っこの部分は陰キャのままであまり変わっていないのだろう。 クラスにも友達はいるが心から楽しいとは感じていないのではないか。
結果ゆうちゃんは陰キャにも陽キャにもなれなかった者、もこっちは陰キャの立場に身を置きながら全てを手に入れた者になった。
自分のキャラを曲げることなく、幅広い層から支持を集めるもこっちを見てゆうちゃんの心の中ではいろんな感情が渦巻く。 それは自分だけが知っていたもこっちの良さがたくさんの人に知られていく寂しさであったり、自分を偽らずに他人に好かれるもこっちへの羨ましさであったりするのだろう。 そんな複雑な感情が込められた「もこっちいっぱい友達いるんだね」がすごく好きだ。
多分ゆうちゃんは大学に入っても同じことが起こりそうな気がする。 友達の付き添いでいったチャラめのサークルに流れで入ってしまうもそのノリに心からついていけず、もこっちに「最近あんまり行ってないんだよね・・・。」みたいなことをボソッと言いそうな気がする。
だから大学はもこっちと一緒のところに行って欲しいなぁという思い。
ゆりちゃんがもこっちを智子と呼ぼうとする回、ゆりもこ派じゃない自分でも頭おかしくなるくらい良かった。
おおよそ今までの人生において自ら他人との距離を縮めようとしたことがないであろう田村ゆりという女に「まぁいいか・・・あせらなくても」と思わせたという事実だけでこの巻は元が取れている。
正直これ以上ゆりもこの距離感が近くなることはないだろうと思っていたけど・・・。 こういう展開を見るとああ、ゆりルートだなと思うには十分すぎるよね。
連載の時には特に何も思わなかったんだけど改めて読むとめっちゃジワジワくる。
ヘッドホンとイヤホン交換するってどういう習慣? 同じメーカーだから交換しようという理由もよくわからないのですが。
加藤ママのこういうよくわからない言動って自身の感性から来てるのか、それとも幼いころ見た映画とか好きな漫画とかから影響受けた感じなのか。 もこっちに一回お宅訪問してもらって素性を明かしてきて欲しい。
海猫荘days / コダマナオコ
友達が自分の彼氏とデキ婚し心を折られた真由美は心の癒しを求めて田舎での生活を始めようとする。 そして引っ越してきた当日、ひょんなことから彼女はヤンキーの凛と共に海に転落してしまうが、なんと凛はこれから真由美が住む予定の下宿先『海猫荘』の管理人だった。
コダマナオコ先生の新連載は田舎へ逃げてきた傷心の教師と子連れヤンキーの同棲生活。
思考がインドアで他人と近づきすぎないことによって快適な対人関係を作ってきた真由美にとって田舎の密な関係はなかなか大変。
しかし、距離感の近さに戸惑いつつも凛の飾らない優しさとやや強引なコミュニケーションによって少しずつ心を開いていく様は心が温かくなる。
自分の思考が真由美に寄り過ぎているせいか、自分で勝手に偏見を作っておいてそれを打ち壊されたギャップで惹かれていくというインドアにありがちな気持ちが手に取るようにわかる。 その人を遠ざけるための偏見が最終的にその人を好きになるための前フリになるという。
作中では妾の子という緊張感あふれるワードも登場。 夢に見た田舎での教師生活はなかなかヘビーなものになりそう。
まぁでもね、やっぱり誰でもいろんな事情があるんですよ。
みんな心に何かを抱えながら、だから助け合って毎日明るく生きているんですよ。
そんな田舎で暮らす凛の人生観が詰まった「まぁ人生色々あるよなお互い」というセリフが大好き。
あといつまでも管理人呼びで距離を保とうとする真由美に対し名前呼びをさせようとするときの凛の「呼ばないともっとぶつけんぞどんぐり」という田舎感あふれるセリフも大好き。 なんか森の香りがしてきませんか?
このまま何もなく静かに暮らせたらいいのだけど、次巻へのヒキからしてこのまま平和に進むわけがないので今後の展開が楽しみ。
イヴのおくすり / FLOWERCHILD
この作品、とても良いおねロリという話は聞いていたけど連載誌であるメバエが休刊してしまったし、メバエ自体に対する信頼があまりないのでわざわざ買うのも・・・と思っていたら3年の時を経て再開しこうやって本として手元に来てくれた。 やったね。
中学1年生である衣舞と保健室の先生である由仁のイケナイ関係を描いたおねロリ。
個人的にはおねロリのロリは小学生の方が好きだけど、大切なのはロリの無垢さとおねの母性という構造。
真面目で初心な衣舞をおねがエロく甘やかすという展開はおねロリ的にはバッチリ。細かいことは気にしません。
ひぇ~~衣舞ちゃんちっちゃ~~い。 先生おっき~~~い。
この空間には二人しかいないので衣舞の背が小さめなのか、先生の背が高めなのかあるいはそのどちらもなのかは知りようがないが、とにかく重要なのはこの二人には美しい体格差があり、それはおねロリをするのに大いに捗るということだ。
おねロリのおねはその社会的な立場故にロリに対し奥手なことが多いが、このおねは大人の余裕を恐れなくロリを責めることに使ってくる。 なかなか好戦的ないいおねだ。
FLOWERCHILD先生の画力の高さによってむせ返るようなエロさで描かれる百合エッチ。 圧倒的な読みごたえははおねロリ好きだけじゃなく百合好きであれば満足するに違いない。
この二人の他にも衣舞の友人とその部活の先輩を描いた話も収録されている。
帯の裏にはラブラブとあまあまとイチャイチャしかないと描かれているがこれは先輩をコーチに寝取られる話であり、甘々おねロリだけでなくちゃんと栄養のバランスも取れた一冊となっている。 他にもふたなりの話もはいっており、こちらは例えるなら小鉢の料理のように最後にそっと添えられている。
FLOWERCHILD先生は現在百合姫で『割り切った関係ですから』を連載中でありこちらも単行本を読むのが楽しみ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!