愛はキスを変える。
ううううう!! 終わってしまったぁぁぁ!
タチ先生の『桜Trick』8巻 最終巻となります。
最近なかなかに忙しくなってきたのですが、人生つんでも百合つむなで宣言したように『読む時間がないときは買わない』の掟に従ってご主メル、明るい記憶喪失、その他もろもろも我慢して買ってないのですが桜Trickだけは・・・!
桜Trickだけは買わせてくれ!ともう一人の自分から許可をもらいました。
さすが1度アニメ化したこともある作品だけあって特典が豪華。
アニメイトでは有償特典として豪華全巻収納キスBOXなるものがついてきました。
これな、8巻分がぴっちり入るサイズなんや・・・。
何にも考えずに1巻ずつ入れていくと多分最後の巻を入れるときに帯のところに引っかかってなかなか入らないんだよね。
無理やり入れると
こうなるからみなさんも気を付けてくださいね・・・。
以下感想(ネタバレ注意)
前巻に引き続き、森島空の話題で持ちきり。
春香達は久々に登場したスミスミ会長の家で作戦会議を行う。
ここでコトネによってついに森島空の正体が明かされていきます。
森島空=コトネの婚約者=中学生時代の絵の先生=ゆずの家庭教師。
森島空は女性であり、その事実についてはコトネの家族は誰も知らない。
婚約はコトネの父によって強引に取り付けられたもの。
双角カンケイのタチ先生なのでもしかしたらすごい闇をぶち込んで来られるのでは・・・と少し身構えていましたが変な裏設定とかはなかったですねw
「今はとことん巻き込まれてあげるから コトネは自分の進む道を行きなさい」
この安定感、この安心感、この信頼感よ!
心の底からお互いを信じきり、お互いにぶつかるのではなく、一緒に立ちはだかる壁を越えていく様を見ていると心がじんわりと温かくなってくる。
この二人は既に他のカプの二歩先くらいを歩いている印象。
高校生でこのセリフはなかなか言えないでぇ・・・。
さらに森島空自身の独白によって彼女の過去が明かされていきます。
うん・・・。 なかなか罪深き人だなぁ。
しかし野田家に巻き込まれ、鳴子に恋したばかりに、ひたすら野田家に振り回されるというある意味で一番の被害者ともいえるかもしれない。
というか野田家のパパが大体悪い。
なんか7巻の感想で実はサイコパスなのでは?みたいなこといって本当申し訳ない・・・。
人生を左右するほど野田家のトラブルに巻き込まれながら、それでも尚孤独に鳴子を愛することをやめない様子が報われなさすぎて心が痛みます。
おおおお!!! 言った! 言った! 言った!!
つよい!! すごい!! すごい!!
しずくちゃんを最初に見たときは引込み思案な子だなぁという印象でしたがまさかここまで強い子であったと誰が想像できたでしょうか。
の強さもしずくちゃん一人の力ではありません。
すべては隣にコトネがいたからこそ。
「すごい世界だ・・・」
早くこれが特別と思えなくなるような世界がくるといいですねぇ。
そして個人的に一番応援していた楓っこ。
卒業の思い出にと自主製作映画を作ることにした春香たち。
脚本をやりたいと言い出したのは何とゆず。
画像の編集ができるという隠れた特技があったとは・・・。
普段から自分のダンスを撮って編集しているのだとか。
あまり目立つときなかったけどそういえばそんな趣味あったなぁ。 アニメでも一人だけヌルヌル動いてた思い出が。
映画に込められた『諦めるな』『必ず受け止める』というゆずのメッセージ。
覚悟を決めた楓はついにその思いをゆずに伝える。
伝えたことに満足しその場を立ち去ろうとする楓をゆずが引き留め・・・。
急 に 彼 女 感 が す ご い !
楓の思いを受け入れた(ただし付き合うとは言ってない)ゆず。
まぁぶっちゃけもうほぼ付き合ってんじゃん!って雰囲気ですが、まぁ多分そういう友達以上恋人未満の一番楽しいところは大学でやるんですかね! いいねぇ!
今まで一歩引いた姿勢であまりゆずにアプローチをかけられなかった楓が思う存分ゆずにアタックかけてる姿が嬉しくて嬉しくて。
楓が報われて良かった。
さて残すは春香と優。
優に自分の気持ちを尋ねられた春香は、自分とも優とも向き合うことができず優にキスを迫りますが拒絶されてしまいます。
涙と共に立ち去る優。
そしてついに優と向き合う覚悟ができた春香。
翌日の朝、優を呼び出した春香ですが出てきた言葉は考えてきたたくさんの言葉ではなく・・・。
「キスしたい・・・」
春香を受け入れる優。 こうして二人は本当の『特別な関係』になれたのでした。
吹っ飛ぶね。 全部。
ここまで長かったとか春ポッポのそういうところある~な態度に何度ヤキモキさせられたかとかいろいろ言いたいことあったけど全部どっか消えてしまった。
大 団 円
それはそれは温かいハッピーエンドでしたね!
ゴールインというよりは3組が3組とも新たな道を一緒に歩み出した、そんな終わり方だったと思います。
アニメの方の感想で桜Trickはそんじょそこらの日常系とは違うという話をしました。
明確なカップリングや進んでいく関係があると。
ちゃんと恋愛の物語として全員が自分たちの問題と向き合い、そしてちゃんとみんなにこれからの未来を想像できるオチがついたことはとても嬉しく思います。
優しい世界でよかった!
こっちの終わり方とは対極でしたねw
4コマといえばしょせんキャッキャウフフとちょっと舐めてかかった自分に4コマもいいなと思わせてくれた作品でした。
これから桜Trickが無くなるのは寂しいことこの上ないですが、タチ先生にはこれからも百合界で活躍して頂きたいと期待しております。
以上桜Trick8巻でした!
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