おい 待て‥ 殺すから‥ まってよぉ‥
道明宏明先生の『さよならジュリエッタ』の1巻です。
アマゾンで試し読みしたところ、百合度が高くて世界観も好みだったため購入。 SF百合ってスケールが大きくて好きです。
メロンブックスで買ったら特典でキャラクターデザインラフ集が付いてきました。
世界観がしっかり作られている漫画なので、設定を見ているだけでもなかなか楽しいです。
以下感想(ネタバレ注意)
・だいたいのあらすじ
世は宇宙戦争。 アジア王族同盟とアメリカ=シマヅ帝国はシリウス星系を争い、激しい戦いを繰り広げていた。
A・R・A(アジア王族同盟)統合宇宙軍が投入したのが人間を改造した超生体兵器である翔姫である。
翔姫となった少女は繭を作り、姫化することによって体長5m程に巨大化し、兵装を装備して前線で戦う。
翔姫の戦闘服ってみんな布面積が小さめですが、デザインラフ集によるとエネルギー供給の構造上必要最小限の着衣になってるとか。
それならしょうがない!
コゼットとジュリエッタは翔姫訓練生であった。
模擬戦闘前、コゼットはジュリエッタに告白するが、気持ちは嬉しいが気持ちに応えられないとフラれてしまう。
しかし二人の友情は変わらなかった。
練習艦ドラコニアで訓練生達がつかの間の休息を楽しんでいる最中、謎の攻撃が船を襲う。
コゼットが目を覚ますとそこは地獄であった。
翔化していたコゼットとジュリエッタ以外の訓練生は全員死亡、司令室も壊滅した。
このままだと敵に捕まってしまうため脱出しようとするコゼット。
しかしジュリエッタは家族同然だった仲間達のために戦う意志を見せる。
そんな強い意志に煽られ、コゼットはジュリエッタと共に迫る敵を迎え撃つことに。
実はコゼットは身分を偽っていた。
本来は訓練生などではなく翔姫大隊上級指導姫と呼ばれる階級で特殊任務中だったのだ。
その任務とはジュリエッタをあらゆる危機から守ること。
そしてコゼットはジュリエッタを戦域から強制脱出させ、一人で敵を迎え討つ。
急いで戻ってきたジュリエッタが見たものは、戦鬼と呼ばれる巨大な敵に掴まれてボロボロになったコゼットの姿だった―――。
・戦う巨大な女の子
SF百合! 女の子がただ武装して戦うのではなく、巨大化するあたりにこだわりというかフェチズムを感じます。
大きな女の子が翔姫服という名のスク水を着て巨大なスラスターで宇宙を飛び回る様は、字で起こすと異様な感じがしますが、世界観がちゃんと作られているので意外と馴染んでしまいます。
アジアの人々が宇宙進出して作られたのがアジア王族同盟で、アメリカの人々がアメシマヅを作ったとするなら相手も同じ人間かな?
こっちの翔姫は今のところ女の子しかいないけど、翔鬼の見た目からしてアメシマヅは男が翔化するのかも。
まだまだ謎はいっぱい。
シリアス展開もあり、激しい戦闘シーンもありなこの漫画ですがちゃんと百合なのがとてもいいね。
こういう重い話の中の百合ってありがたさが段違いというか、砂漠での一杯の水みたいにキューって体に染み込んでくるよね。
女の子も表情豊かでとても可愛いです。
自分のことを大好きと言ってくれた女の子の仇を取るために戦うってよくないですか?
ただの悲しい復讐劇じゃなくて、残酷な世界の中でコゼットのことを思って戦うってとても暖かい気がします。
コゼットは任務中に護衛対象を好きになってしまったってことでしょ?
しかも本来中佐とかいう超上の階級なのに、訓練生のジュリエットを好きになってしまったってことでしょ?
何それ可愛すぎる。
ジュリエッタが自分への気持ちも嘘だったのか聞いたときに、本来の身分に戻ってそれらしい立ち振る舞いをしてたコゼットが必死になるとことか、もう最高。
こんな可愛い二人を引き裂きやがって、鬼死ね(直球)
あとグロ注意って程でもないですが、そこそこ残酷なシーンがあるので注意。
手とか割とよく取れてます。 翔姫状態だとまたくっつくっぽいのであまり深刻な感じではないですが。
この、落ちた消しゴムを拾うみたいなノリ。
新しい仲間もたくさん増えたし、次巻からは戦闘しつつラブコメしつつになるのかな?
この漫画の雰囲気からして、見開きでキャラ半分くらい一気に死にそうw
でも大丈夫! 表紙の時点でなんとなくお察しはしてたからシリアス展開の覚悟はできてる!
とりあえず新キャラの登場ラッシュで全然名前を把握してないのでデザインラフ集を見ながら覚えないと。
ヨシノガワ・テツロー・パチャンガの衝撃が強すぎて他の人全然頭に入ってこなかったw
というわけで『さよならジュリエッタ』1巻でした!
個人的に復讐劇のカタルシスは大好きなのでこれからの展開にとても期待しています。
でもきっと鹵獲されて敵として出てくるよなぁ・・・。
まぁコゼットが生きてさえいればハッピーエンドの可能性も上がるのでいいですけどね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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