さよならっジュリエッタッ
道明宏明先生の『さよならジュリエッタ』3巻です。 この巻が最終巻になります。
ああ~~~~。 終わってしまった・・・。
貴重なSF百合が。 地球を飛び出した百合ってなかなかないからね・・・。
以下感想(ネタバレあり)
ラザニアとジュリエッタが同調するために、そしてその能力を開発するために剣銃術と呼ばれる訓練が行われる。
毎日行われるキツい訓練と美味そうな飯。
食事シーンは信頼できる癒しコーナーなので重要です。
何度でも言いますがパクパク食べる女の子はかわいい。
ラブコメはいつも突然に。 ジュリエッタと一緒に寝ると言い出したキャロル。
「私は目下第3機動小隊の指揮下にありますので 寝食をともにした方が連携も図れます。」 うむ、それなら仕方がないな!
テレテレなジュリエッタの態度に呆れるメリルマローダー。
そして彼女もジュリエッタと一緒に寝ると言い出す。 その真意は一体。
しっかりとキャロルの横で寝るラザニアの抜け目なさに笑うw
2巻のヒキで名前が出てきたアメシマヅ撃滅作戦スレッジハンマー作戦まで後1ヶ月。
本格的な戦争が始まる前にひとまずみんなで一休み。
ジュリエッタ以外の唯一の生存者であり、呼吸するのも精一杯なほど重症を負っていたカイテルが無事復活。
2人は砂浜で旧交を温めあいます。
「もしかして恋してる?」
うーん、わかるんだなぁ。 やっぱり。
カイテルが比べているのは、まだ訓練生だった頃のジュリエッタ。
あの頃からコゼットが連れ去られたり、カイテル以外を皆殺しにされたり、自分の中に新しい人格ができたりとそりゃ性格も変わるよってくらいいろんなことがあったわけです。
しかし、その中でジュリエッタが変わった原因がコゼットとの出会いとわかってしまうあたり、どれだけジュリエッタが彼女のことを思っているかが伝わってよかった。
この物語は最初から最後までコゼットとジュリエッタのお話なのがいいね。
ついにスレッジハンマー作戦が開始、ジュリエッタも専用姫装で作戦に参加する。
A中隊の任務は大規模な艦隊攻撃に紛れて敵の新兵器の開発データを奪取すること。
A中隊のメンバー達と肩を並べるほどになったジュリエッタの実力とラザニアの艤体を元にした新型専用姫装の力が相まってジュリエッタの戦果は上々。
まぁジュリエッタ元々ドラコニアの中でも強かったしね。 才能もあったのでしょう。
ここでアメシマヅも新兵器を突入。
翔姫の絶対的な防御力を容易く貫く人弾、そして人弾を鍛えて武器にした人刀に翔姫達は苦戦を強いられる。
次々と翔姫達が倒されていく中表れたのは・・・。
オッス! 久しぶり! なんか雰囲気変わった?
アメシマヅの人民5万人の命を練り上げて作られた人刀コンレン。
この刀の力を使い、キャロルの肉体を乗っ取ったコゼット。
原初に戻ったというコゼットに対し、ジュリエッタも覚醒。 2万年前の記憶を取り戻す。
畳みかけるような伏線の回収。
ジュリエッタやラザニアの正体、そしてこの戦争の原因、というか全ての元凶である銀河皇国の存在が明らかになります。
量子確立体、準確立、第4階層等初めて聞く単語が飛び交う。
そして最後は俺たちの戦いはこれからだエンド。
最後は積み木を崩すように終わってしまいましたね。 この終わり方は恐らく打ち切りかと・・・。
さよならジュリエッタはなかなか珍しいSF百合で、残酷な世界でもジュリエッタとコゼットの純愛が一本通っていて、お気に入りの作品だったので残念です。
設定などちょっとわかりにくいところもありましたがそもそもコゼットとジュリエッタのラブストーリーとして読んでいるので自分はあまり気にせず読めました。
百合好きじゃない人だとそういうのは気になってしまうのかも。
ともかく道明宏明先生、連載お疲れ様でした。
さよならジュリエッタは世界観的にあんまり日常シーンが少な目ですが、ちょいちょい入る日常シーンが女の子達の表情豊かでとても好きでした。
扉絵とかすごくかわいい。
またどこかで先生の作品が読めたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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