今日はお姉様をクソビッチ呼ばわりするちょっと変わったおねロリを紹介。
阿部川キネコ先生の『うつゆり』です。BIRZコミックスから出版されております。
基本的にあまり四コマの漫画は買わないのですがこの本は四コマと知らずに買ってしまいました(おねロリの時点で表紙買い)。最初は「あ~四コマだったかぁ~」って思いましたけど読んでからは四コマもいいなと思えるようになった漫画です。
・だいたいのあらすじ
主人公梶裕美は大の男嫌い。
理想のお姉様を見つけ、美しい姉妹愛(まんまマリみてのスールを想像していただけるとよいと思います)を手に入れるために迷わず女子高に入学。
しかし
理想
現実
そこは偏差値底辺のヤリマン校とすら呼ばれているアホギャル校だったのだ!!
ちなみに↑の理想の方の学校は裕美が入学した私立山中高校の隣にある聖ユリウス女学院という正に裕美が憧れていたお嬢様学校。
聖ユリウスは別名白百合の園とも呼ばれていて、上級生が下級生を一人妹に選ぶという制度が存在している。
思わず泣く裕美だがなんと私立山中高校にも聖ユリウスから転校してきた元お嬢様の先輩がいることが判明。
そしてその後ナチュラルに帰り道をストーキングしていた裕美は先輩が公園で謎の男とキスしているのを目撃する。
クソビッチが!と激昂した裕美は証拠写真を撮り逃走。しかし悲しきかな足の短い裕美はすぐに先輩に追いつかれる。
事情があるから黙っていて欲しいという先輩に対して裕美は
こんなビッチは私のお姉様じゃないと思いながらも
「じゃあ・・・私のお姉様になって」
こうして二人の不思議な姉妹関係が始まるのだった・・・
このあと裕美は友達に丸め込まれてお姉様の所属する演劇部へと入部。演劇部の先輩、同期が主な登場キャラクターとなり物語は進んでいきます。ちなみに裕美の演技スキルは壊滅的です。
タイトルにうつと入っていますが基本的にはギャグマンガです。
・裕美のツンデレ炸裂
見どころは何かって言われたらまー何といっても裕美のツンデレですね。
さんざん心の中で自分のお姉様をビッチ呼ばわりしてますけど、聖ユリウスにいた頃に妹がいたことが判明した時は(まぁそういう制度があるんだからしょうがないよね)
お姉様としても中古とまで言う始末。思考回路が完全に処女厨のそれだなw
さらにクラスメイトには自分のお姉様を
自分のお姉様だよな・・・?自分でなってくれって言ったよね・・・?
とは言うもののお姉様の前では基本デレデレな裕美。先輩なんて全然理想のお姉様じゃないとか言いながら何だかんだいってお姉様が好きでしょうがない。当のお姉様は面白い後輩くらいにしか思ってなさそうだけど・・・。
やっぱりおねロリはよい。お姉様を守る小さな騎士、最高!
・ただのギャグ百合ではない
こうやって見るとなんかほんわかしたギャグ四コマに見えますけど、いや実際間違ってはいないですけどこの漫画の特徴はやっぱり全体的に漂う重さですね。
先輩は親が事業に失敗したから私立山中高校に転校してきたというなかなか重い過去を背負っていて、先輩自身もどこか儚げでうっすらと影が漂っているように見えます。
謎の男はよくある気になるあの子に近づくイケメンは実はホモのパターンではなさそうですし、家のお金の問題で仕方なく逢い引きしてるのかなと思いきや先輩はその男のことが好きな模様。
裕美的には知らない男と会ってるのもそれが実は嫌々じゃなくてちゃんと恋してるってのもだいぶつらいよね。裕美はしょっちゅう「うつだ・・・」って言ってますw
お隣の聖ユリウスでは先輩の元妹と妹になれなかった女の子でガチシリアスな話を繰り広げていてこっちはこっちで大変そうです。
シリアス4ギャグ4三国志ネタ2の割合って感じかな。そうそうこの漫画三国志ネタが頻繁に出てきますが知らなくても大丈夫です。自分は全く知りませんが楽しめましたw
複雑な疑似姉妹、どこか重い雰囲気、かと思いきやの繰り出されるギャグ、帯にも書いてありますけど確かにただの百合ではないなと思います。ただ女の子がキャッキャしてるだけの四コマなんて飽きたんだよ!って人は一度読んでみてください!
うつゆり一巻って書いてないからこれで終わりなのかな?でも話的には全然途中なんだけどなー、伏線もいっぱいあるし。是非二巻も出して頂きたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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