山高守人先生の『剣姫、咲く』4巻、最終巻となります。
う、うおあああああああ!!!!
完結・・・!? せっかく百合推しされてきて剣姫が揃ってきてIHも控えてこれからだってときに・・・?
貴重なスポーツ百合、もといバトル百合枠が・・・。
以下感想(ネタバレあり)
那戯の反則スレスレな戦法とえぐるような精神攻撃によってプッツンした姫咲は場外へ吹き飛ばすほどの強烈な突きを決める。
自分の憧れだったかつての姫咲が帰ってきたことに歓喜した那戯は、彼女を越えるため新たな技纏威大蛇を披露。
しかし、所詮開闢の剣姫に通用する技ではなかった。
蛇のようにしなる竹刀を目にも留まらぬ速さで叩き込むこの大技を姫咲は竹刀の先端で止める。
そして「つまんない技だね」と一言呟いた後、見よう見まねで纏威大蛇をコピーし小手胴突き面を一瞬にして奪ってしまった。
その後、次の試合に姿を見せずにいた姫咲は、勧誘に来た那戯を跳ね除けると姫咲を探しに来た諸葉の前から立ち去ってしまう。
那戯、やっと自分のお姫様が帰ってきたと思ったのにめちゃくちゃ威力の乗ったビンタ食らった上に結構きつめの暴言吐かれてかわいそうwww
姫咲にぶっちゅーっとキスかました時はおおっ?と思ったけど、姫の傍若無人っぷりが自分に向けられた時の反応から見て愛情というよりは憧れという感じでした。
しかし、この他人をゴミとしか見ないような態度も那戯が憧れていた姿なので今後も相変わらず好きでいそう。 と思ったけどこれ以降全く姿を見せないのでわからないんだよな。
ビンタで退場なんて・・・やっぱりかわいそうだ・・・。
試合をバックれたかと思えば、剣道部に退部届を提出しに来た姫咲。
引き留めようとする諸葉だが、その熱血的な態度がかえって彼女を反発させてしまいガチの殴り合いに発展。
「カオはやばいって!ボディ!」 いや、ボディもやべぇよwww
紅緒〜〜!!!
2ちゃんの衰退と共に消えてったその顔文字懐かしすぎない? ここ10年くらい見てない。
ネットの中でも流行に流されない硬派な武人の道を極めてるの?
電話するきっかけが欲しくて急にふわっとしたラインする紅緒可愛すぎない。
久々に声が聞きたくてラインしようかどうか、ベッドの上にスマホ置いてその前であぐらくんで悩んでたでしょ絶対。
しかも電話したら姫咲の話かよみたいなちょっと残念がってるところもまた良き。
誰からも認められなかったけど誰よりも剣道にひたむきだった諸葉と誰からも認められている強さを持っているが諸葉に一目置いている紅緒。 剣征館の人でも立ち入れないこの二人だけの距離めっっちゃ好き。
諸葉×紅緒作中で一番推せるんだよな・・・。
姫咲と向き合うために刀華の元を訪れた諸葉。
彼女はそこで、姫咲が父から地獄のような指導を受けていたこと、そして父と言い争いの末に出た「剣道なんてやりたくなかった!」の言葉が父を死に追いやってしまったと思い込んでいることを知る。
姫咲からしたら剣道は好きとか嫌いとかいった好みの問題を超えた、逃げても逃げられない呪いのようなもの。
彼女からしたらぬるい努力で剣道楽しー!とか言ってるエンジョイ勢はまぁ潰したくなるだろうね。
諸葉は剣道は全然未熟なのに誰よりも剣道愛に満ちているので、剣道に縛られた姫咲は一緒にいると苦しかっただろうなぁ。
姫咲の過去を知った諸葉は彼女のいる教室へ乗り込み宣戦布告。 彼女の退部届を賭けて試合を行うことになった。
出た――――!!!! 一番好きな感情来ちゃった!!! 「嫌い」
剣を交える原動力としてこれほど相応しい感情はないよ。
好きと同等かそれ以上に相手を意識する嫌いって感情、最高に百合なんだよな・・・。
審判として駆けつけた剣姫、もとい諸葉ファンの人達。 やたらみんな審判服似合うな!
かつてのライバルが集合するって展開ほんと弱いんだわ・・・。 燃えるに決まってるじゃん。
那戯は・・・いないか。 それくらい姫咲に対して強い想いがあったんだろう。
審判の浮羽々々によって二人の試合が開始される。 意気揚々とした諸葉に対し、冷めきった姫咲は苛立ちの表情を見せる。
しかし、この茶番も全て諸葉の計算の内。
さらなる挑発によって攻めを誘った諸葉は得意の「先見」でカウンターを狙う、が
そこは開闢の剣姫。 常人離れした反射神経でこれを避けると、足捌きによる対処不可能な突きを見舞う。
圧倒的な実力を見せつけてきた姫咲に対し、さらなる対抗手段として紅緒の「焔ノ太刀」を発動。 火の呼吸と上段で彼女を迎え撃つ。
どう考えてもハッタリとわかっているものの先ほどのカウンターが頭を過り、姫咲は攻めあぐねてしまう。
スポーツってメンタルがプレイに与える影響って計り知れないので(ソースはスポーツ漫画)、格上を頭脳戦で崩していくみたいな話ができるのが面白いよね。
特に姫咲は割とメンタルがガタガタで、油断のせいで剣姫相手でも最初はいいようにされてしまうことがあるのでこういった心理戦はよく効く。
見の発展によって感情を見られるようになった諸葉は姫咲にとって一番厄介。 姫咲の望み通り立派な好敵手となったわけです。
弱いくせに友に囲まれ剣道を愛し楽しそうな諸葉が羨ましかったと吐露する姫咲。
自分の育てた諸葉がどんどん剣姫達に好かれていくのを一番近くで見せられるというのは辛かっただろうね。 剣姫達は姫咲に対してやたらアタリが強いので余計に。
そんな彼女に対して諸葉は「・・・結構しょーもないな!」とバッサリ。
これ以上彼女達に言葉は必要ない。 何故なら剣があるから。
剣で語り合う
これ感情を物理的に直接叩きこむっていう正に自分がバトル百合に求めていたものなんだよな~。
言葉では伝えられない、伝わらないことも剣でなら伝えられることがある。 この二人はやっぱりこうでなくちゃ。
この漫画はどの試合も剣に感情が乗っていて、時に言葉以上に二人の剣が語っていることも多く、バトル百合好きな自分的には最高でした。 改めてスポーツと百合って親和性高ぇなと思った。
そして春。
剣道部を覗きに来た新入生達を待っていたのは二人の剣姫。
「開闢の剣姫」戸狩姫咲と「万葉の剣姫(仮)」草薙諸葉。
こうして少女たちは今日もそれぞれの剣道の道を歩んでいくのだったーーー。
完結
どんだけ諸葉のこと好きだよ戸狩~~、戸狩のこと理解しすぎ~諸葉~な二人が最後に見れてよかった。 もう何か普通にちょっと重い彼女みたいでよかった(?)
終わっちゃったか~~~~~~!!!!!!
今のスポーツ百合の中ではかなり好みで毎回楽しく読んでいただけに4巻で終わるのは残念です。
この画力と熱い展開と女の子同士の感情がこれだけ入ってて何故終わる・・・。
まだ見ぬIHで繰り広げられたであろう紅緒×諸葉を思うとやりきれない思いです。 二人のお泊まり会は???????
というかマリーちゃんはほんとに歌っただけだったwww
これがほんとに初連載???うっそだろ???ってくらい実力のある方なので、またどこかで山高守人先生の漫画が読めることを期待しています。 できれば少女たちの感情が入ってるやつがいいなぁ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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