ムカデの毒に耐えながら加瀬さんを観た話

ムカデの毒に耐えながら加瀬さんを観た話

『あさがおと加瀬さん』観てきました!!

明日への扉(「あさがおと加瀬さん。」主題歌)

 

思えば謎のアニメ風ポスターで百合界隈を大騒ぎさせたのが去年の百合展でしたね。

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結局それはビデオクリップだったわけですが、人気を博したおかげでついに映画化

ビデオクリップのBlu-ray付きの『エプロンと加瀬さん』は一瞬で店頭から消えてましたからねぇ。 やっぱり根強い人気があるんですよ。

元々連載されていたひらり、が休刊になってしまったにも関わらず、こうして映画化することができた道のりを考えると感慨深いものがあります。

いや~~~

正気で見たかった・・・。

 

以下しばらくムカデの話なので苦手な方は注意

 

 

事件が起こったのは加瀬さんを観るため家を出発し、駅に着いた直後でした。

 

突然襲い掛かる、足の親指を切り落とされたかのような激痛

思わずその場で靴を脱ぎ捨て指を確認するも全く異常なし。

針かなんかが刺さったのかと思いましたが、傷跡一つ見つからず。

 

おかしい。

何の怪我もないのに未だに親指は燃えるように痛い

もしかして痛風じゃないだろうなと思いつつも靴の中を覗き込んでみると・・・。

ギャーッ

 

奥から覗く赤い触覚。 長い体節。 規則正しく並ぶ足。

誰だお前は

ムカデである。

ここ3年くらいで一番びびった。

思わず跳び退いた。

田舎の底力を見た。

 

 

靴をゴンゴン叩いて退去してもらおうとするも全く出てきてくれない。

しょうがないので一度駅の外へ出て、長めの木の枝で中をつついて2度びっくり。

ギャーッ

デッッッッッカ・・・。

 

覗いたときはよく見えなかったけど改めて出てこられるとデカいグロいキモい無理

 

大きい虫を見つけるとつい写真を撮ってしまう癖があるので、今回も手癖で撮ってしまったけど、キモすぎて今見ても冷や汗が出てくる。

よくこのサイズでつま先の小さいスペースに収まりきったなwwww

こいつを靴の中にずっと入れて駅まで来てたということが信じられない。 信じたくない。

 

ムカデさんはその後自分の横を満足気に通り過ぎ、植え込みに消えていった。 お疲れ様です。

 

そしてどうやらムカデは噛むと同時にを打ち込むらしい。

噛まれた指がめちゃくちゃ痛い

瞬間的な痛さではなく、指に針を刺して放置するようなするどい痛みが続く。

正直30分くらいで治まるかと思ったけど、それどころかどんどん痛みの主張は強くなるばかり。

 

後でムカデに噛まれた人の話をTwitterとかで調べてたけど、

「なんか痛いなーと思ったらムカデに噛まれてたwwww」

「寝てて気が付かなかったけどムカデに刺されてたみたい笑」

それほんとに同じムカデ??? ミミズの間違いでは?

自分が噛まれたムカデがバリクソパワー系だったのか、それともみんなが異様に痛みに耐性があるのか。 わからん。

わからんがとにかくクッソ痛い。

 

いや百歩譲って自分のテリトリーに急に巨大な足が入ってきたからびっくりして自己防衛で噛むのはわかるよ。

本当は自分の靴だからこっちのテリトリーなんだけど。

でもは違くない? 毒はやりすぎじゃない?

噛んだところで応報し終わってこれからはお互い気をつけようねで和解成立じゃない?

その後毒で追い打ちかける必要あるか? なぁムカデ。

 

元々田舎は嫌いだったけど、おかげさまでますます田舎嫌いに磨きがかかりました。

 

 

 

これだけだとただのムカデに噛まれたレポになってしまうので加瀬さんの感想も書いていきたいと思います。

痛みでとても映画を観れるような精神状態じゃなかったのですが、既にチケットを買ってしまっていたのと痛みが少しだけマシになった気がしたのでなんとか観てきました。

でも正直痛みに気を取られて感受性は結構死んでましたね。

あさがおと加瀬さん。

・致死量のイチャイチャ

今回の映画のタイトルは『あさがおと加瀬さん。』ですが、内容は『おべんとうと加瀬さん。』『ショートケーキと加瀬さん。』からいくつかのエピソードを取り出した、いわば総集編のようになっていました。

山田の声の担当は高橋未奈美さん。

最初に聞いたときは想像より声が細いな?と思いましたが、山田が喋っているうちに自信を無くしてどんどん声が小さくなるシーンなどピッタリハマってるなと思いました。

加瀬さんの担当は佐倉綾音さん。

イケボ。 かっこいいという印象よりは聞いててスカッとする気持ちのいい声でした。

「私はストーカーなの!うわっははははは」の笑い声とか爽快感あって好きですね。

 

加瀬さんシリーズは5作あるのにも関わらず、映画で使われたシーンは『おべんとうと加瀬さん』から何故か。 山田と加瀬さんが付き合い出すのがこの作品からだから。

二人の出会いのシーンを大胆にカットしたので、上映早々始まる出来たてカップルの甘いイチャイチャ。 前菜を飛ばしていきなりステーキ

いきなりステーキ

イチャイチャに始まり、イチャイチャに終わる。

この映画を一言で表すならイチャイチャのオーバードーズ

加瀬さんからのメールに足をバタバタさせる山田とか、加瀬さんは加瀬さんで嬉しさのあまり後頭部をわさわさするとかそういう心がくすぐったくなるような仕草が盛りだくさんでたまらなかった。

思わずニヤニヤしちゃいそうになるんだけど、家で百合漫画読んでいるときと違って周りにはたくさんの人がいるので手で口元を隠しながら観てました。

我ながら気持ち悪い。

 

あと加瀬さんが変態で可愛かったですね。

山田に家に誘われたときにいろいろ意識しすぎて挙動不審さMAXなところとか山田の家をマップで何回もチェックしてたりとか。

しかも三回も山田をベッドに押し倒すというwww

クールになんでもリードする王子様キャラじゃなくて、好きな人の前ではあがってしまう愛嬌に溢れているところがいいよね。

 

イチャイチャだけではなく、自分のことをクラスでさえない存在だと思っている山田と学校の人気者である加瀬さんがすれ違ったり、そして学生では避けられない問題であるお互いの進路で悩むシーンもありましたが、その辺を全てひっくるめてキラッキラの甘ずっぱい青春劇となっていました。

とにかく見ていて気持ちが下を向くことが一回もなかった!!

これすごい重要だと思う。

途中で意味不明なシーンや萎える場面があると急に冷めてきて映画から気持ちが離れちゃうことがあるので。

イチャイチャも悩みすれ違うシーンもひっくるめて全部良かった

 

あと自分は原作組だったけど、別に原作知らなくても全然楽しめるんじゃないかなーと思いました。

公式ページでキャラクター紹介を一回見るだけで十分だと思います。

ハマったら是非原作も。 今すごくいい感じなので(何がとは言わないけど)。

 

まぁとりあえずあれだ。 もう一回見る。 正常な精神状態で。

期間限定公開なのでいつまで上映されてるかわからないけどまだ大丈夫でしょ。

次こそは感受性を全部女の子たちのまぶしい世界に向ける! 絶対!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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