江島絵里先生の『柚子森さん』4巻です。
「この尊さ、もはや聖遺物・・・!」
聖遺物(せいいぶつ、羅: Reliquiae)は、キリスト教の教派、カトリック教会において、イエス・キリストや聖母マリアの遺品、キリストの受難にかかわるもの、また諸聖人の遺骸や遺品をいう。これらの品物は大切に保管され、日々の祭儀で用いられてきた。聖遺物のうち聖人の遺骸については、正教会での不朽体に相当する。古代から中世において、盛んに崇敬の対象となった。
出典元:聖遺物 – Wikipedia
つまり祭りで崇め奉られるほどの尊さがあると。 わかる~。
以下感想(ネタバレあり注意)
前巻にて、柚子森さんに強烈な壁ドンを決めたクラスメイトリリはが再び登場。
小学生向けファッション雑誌の専属モデルだというリリは。
そのかわいさに磨きをかけるため、毎日のジョギングと筋トレ、マッサージ、栄養の考えられた食生活等の努力を惜しまない。
プロや・・・! プロ小学生や・・・!
そして・・・うーん! いい感じにませてんなー。
やたら柚子森さんに突っかかるリリは。
みみかといるときの柚子森さんの笑顔にピクリ。
これあれや~ん。 どうみても気になっちゃう子にちょっかいかけちゃうとかいうあれや~ん。
いかにも小学生らしい行動を見るのはなんか新鮮な気分。 柚子森さんってスーパー小学生だから今まであんまりそういうのなかったじゃないですか。
リリはとみみか、邂逅。
爆発するモデルスマイルとご機嫌なお洋服。 ポージングも完璧だッッ!!
出てる、出てるよ! 突然目の前に天使が舞い降りてきた感!!
可愛いは作れる!を体現したようなリリは。 偶然に偶然が重なった柚子森さんの出会いとはまるで対照的なのが面白いですね。
これにはみみかもイチコロかと思いきや、あんまりというか全く効き目無し。
そりゃそうだ。 みみかは幼女が好きなんじゃなくて柚子森さんが好きなんだから。 この辺は2巻で散々やりましたね。
そしてリリはと別れてすぐに柚子森さんで頭がいっぱいになるみみか。 好き過ぎじゃんよ~~。
リリはは結構頑張ってたのに、みみかの眼中になさ過ぎてちょっと可哀想とすら思えてきたw
みみかの家に遊びにきた柚子森さん。
ドアを開けるとそこにはリリはとその友達の五十鈴の姿が。
直接乗り込んできたwwwwww 手回しがうま過ぎて、普通に怖い。
それは柚子森さんが来る少し前のこと。
柚子森さんがクラスで孤立している(大嘘)と涙ながらに訴えるリリは。
側からみるといかにも演じ過ぎな嘘に見えますが、みみかが何の疑問も抱くことなく聞いてしまったのは元々みみかの中にも同じような不安があったからでしょう。
その後3人でゲームをしている姿を見て、自分といるときにはない本来の柚子森さんの居場所のようなものを感じてしまいます。
リリはが帰って柚子森さんとみみかは2人きりに。
自分から遠ざけるために今まで言ったことのないような冷たい言葉を放つみみか。
言い方!!!!! 言い方~~~~~~!!!!
みみかはなぁ・・・優しいんだ。 超優しいんだ。
そんでもって超不器用なんだよ・・・。
言いたいことがあるならどストレートに伝えることしかできないいい子なんだよ。
だから相手を思って相手を綺麗に傷つけるなんて器用なことできるわけがないんだよ・・・。 やったことないんだよそんなこと・・・。
だからこんな下手くそな傷つけ方になってしまうんだよ。
別れた・・・!! え、ほんとに別れちゃったけど。
苦しい・・・なんだこの苦しすぎる展開は・・・。
この巻まだイチャイチャ一回も出てきてないんだが・・・。
瞳からハイライトが消えた柚子森さん。
そしてハイライトどころか瞳が消えかけてるみみか。
その動きはもはや生きる屍。 いや、ゾンビですらもうちょっと元気ある。
みみかから何にも無くなってしまった。
消えそう。
やっぱりみみかっておねキャラではないじゃん?
相手のためを思ってスッと身を引けるほど強くないじゃん。
こんな状態でも柚子森さんの幸せを願うみみかは見ているだけで辛い。
喪失感に襲われる柚子森さん。
柚子森さんのことを思い別れを切り出すみみかも死ぬほど辛かったと思うが、ある日突然別れを切り出される柚子森さんも死ぬほど辛いに決まっている。
というか意味わかんなさ過ぎて現実を受け入れられなくなりそうなものだけど、柚子森さんは異様に諦めが良すぎw もう美しかった思い出になってるし。
過去のトラウマが影響してるようですが・・・。
柚子森さんの家族の話は結構前から引っ張ってきましたが、今回ついに回収されるのかな?
失意のどん底にいる柚子森さんの前に現れたのは・・・この子!
頼れる悪友、しーちゃん!
次回、ぶっこみ行くぜ!!!
というわけで柚子森さん四巻でした。
前巻はイチャラブヤサイニンニクマシマシな展開でしたが、この巻はひたすらに谷に沈んでいくだけの重々な展開でした。
この感じ・・・まさにレイニーブルー!
実際本編でイチャイチャが一度もなかった!w
非常に心苦しいですが、これは5巻で最高の展開を迎えるための試練だと信じて乗り越えるしかないようです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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