いかにしてオタサーの姫は誕生したのか
大沢やよい先生の『2DK、Gペン、目覚まし時計。』の3巻です。
そういえば初めてブログを書いたのがこの作品の紹介でした。
あれからまだ四ヶ月しか経ってないので郷愁に浸るもクソもないですけど、これからも適度に適当にやっていけたらなーと思います。
こんなブログでも見てくださる人がいらっしゃるようで嬉しい気持ちでいっぱいです。
以下感想
ほぼ恋由姫ちゃんメインの話でした。半分は恋由姫ちゃんの昔話。
なんかもういい話だった。百合とか置いといても普通に熱い話だった。
昔のこゆきちゃんの高校生活とか妙にリアル感あったよね。
これが実際、現実でもあるあるなのかはわかんないけど、うわーありそーと思わせるようなリアル感が。
ささやかながらも幸せな毎日は崩れ始め、大切な仲間、恋人?を失い、恋由姫ちゃんの手元に残ったのは漫画を描くことだけ。
全てを漫画に注いだ結果…
なんというシンデレラストーリー。
こうしてシンデレラとなった恋由姫ちゃんはたくさんの騎士(ナイト)を従え、正にオタサーの姫となったのでした。
この感じどっかで見たことあるなーと思ったらあれだ。
進研ゼミの漫画で出てくる、受験の焦りから塾に入ったは良いものの、思ったより早いペースで進む授業についていけず、部活も辞めたけどそれでも上がらない成績に焦る主人公のライバルポジの人だw
でもこういうときに裏でこっそりと、かえちゃんの妨害とかしないあたり、こゆきちゃんはすごい性格良い子だとと思いました。
コンペはちゃんと実力で勝負、なんだかんだかえちゃんにも付き合う等、この時点で読んでて結構株が上がるという。
かえちゃんと恋由姫ちゃんのどっちを応援したくなるかと言えば、自分は恋由姫ちゃんを応援したくなると思う。
こういうストイックに一人で努力する人好きなんですよね。
今回の恋由姫ちゃんの話はなかなかに読み応えがありました。
内気な人とかコンプレックスがある人って気持ちを押し込めて、自分で自分を追い込んじゃうよね。
「アンタには一生 死んでもわかんないわよ!」って台詞とか、今まで恋由姫ちゃんが他人に心を開かずに、一人で戦ってきたってのがすごい伝わります。
こうなってしまった結果も自業自得というにはかわいそうすぎて、ちょっと居たたまれなかった。
なんかイッパイイッパイすぎるヨイショと恋由姫ちゃんの真顔に笑ってしまったw
ハムスターみたい!(?)はまだしも丸!はアウトだと思います。
うわー沁みる。かえちゃん優しすぎる。
心を閉じてた恋由姫ちゃんにこういう天然で無垢な台詞は絶対効いたはず。この瞬間、恋由姫ちゃんに百合の種が植わったのが見えました。
自らの過去も自分の殻も打ち破り、恋由姫ちゃんは新しく生まれ変わった!
生まれ……変わった?そっちが素になったのかwむしろ前よりキラキラニャンニャンしてる気が。
でも前より生き生きしてて、何よりもかえちゃんと仲良くなったのが見ていてとても微笑ましい。
この二人に関しては一緒に漫画を描く話が、いろいろ始まってて最高だった。
かえちゃんの部屋に入るときにちょっとかしこまってしまう恋由姫ちゃんとか、かえちゃんの甘やかしたくなるオーラに煽られて心揺れるとことかめっちゃよかった!
やっぱり恋由姫ちゃんの話があったから、二人の距離が縮まってるのを見ると格段に萌える。
2巻でルー子さんの話、そしてこの巻で恋由姫ちゃんの話をやったので次は何が始まるかというとこの二人ですよ!
ルー子さんの話も恋由姫ちゃんの話も上手くキャラの立ったとても魅せられる話だったので、これからこの二人がかえちゃんと奈々美ちゃんにどう関わってくるのか楽しみで仕方ありません!もう早くも待ちきれない~!
というわけで『2DK、Gペン、目覚まし時計。』の3巻の感想でした!
次巻の予告を見ると新たなキャラが登場して、かえちゃんと奈々美ちゃんの間に一石を投じてくれそうな感じ。
今まで急がず焦らず弱火でじっくりだった二人の距離がどうなるのか見物ですねー。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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