萌と瑞希!おめでとう!そして白峰さんを狙う新たな女の子とは?
け、結婚した!
前から結婚しろ!って思ってたけど、ほんとに結婚した!(してません)
この素敵なカバーはメロンブックスでの購入特典です。裏表紙には『やがて君になる』の仲谷鳰先生が描いた白黒コンビの描き下ろしイラストが!
ちなみに通常版はこんな感じ
この4巻を読み終えてから改めてカバーを見るとこう・・・グッとくるものがありますよね。
以下感想(ネタバレあり)
・だいたいのあらすじ
いよいよ三年生最後の大会である県大会が近づき、練習にも熱が入る陸上部の瑞希とマネージャーの萌。
県大会で負ければそこで引退である。
なんとかして萌にその先を見せてあげたいと思う瑞希だが、最近萌に対する気持ちが強くなり、おかしくなっていると感じる。
自分のために走ってくれるのは嬉しいが、瑞希は自分自身で走るための理由を見つけるべきだ。
ということで萌は萌断ちを提案。
こうして瑞希は忘れてしまった走ることへの情熱を思い出すために、萌と距離を置くことに―――――。
もう一編は中学で白峰さんと同じクラスだったことがある女の子、町田郁の物語。
中学校の頃、引っ越しで清蘭中等部へ移ってしまったことで白峰さんと離れ離れになってしまったと思いきや、白峰さんが清蘭高等部へ編入してきたことでまさかの再び同じクラスに!
黒沢さんの影響でだいぶ変わってしまった白峰さんに驚くものの、中学生のときは声をかけられなかったが、今の白峰さんなら友達になれるのでは?と奮闘する少女とそれを助ける友達たちの物語。
・萌瑞編、堂々の完結!(多分)
萌と瑞希は1巻の時から登場していたおなじみのキャラクターです。
この二人の話は部活が関わってくることもあって、より青春感が増し増しになっていいよね。
飲み物で例えるならレモンスカッシュ。
う~ん、甘い! こうやって自分の感情を素直に相手に伝えてしまうところが瑞希のかわいいところで、素の優しさが感じられていい。
ヤな感じって言っても、2巻の千春と先輩の話とか3巻の十和子の話と比べると全然かわいい感情だよね。
この二人は黒い感情って言っても全然黒くなくて、破滅的な香りがしないところが爽やかかつ微笑ましくて好き。
自分勝手な気持ちじゃなくて、相手を思う自分の気持ちに素直、みたいな。
このシーンは萌の性格と萌の瑞希に対する気持ちが出てて好き。
見ないと言ったけど我慢できずに見に行ってしまうわがまま。
しかしこの強引さこそが萌のいいところでもあるよね。
相手を思うが故の自分勝手な気持ちならエゴだって愛情の一つ!
そしてここに!一組の百合ップルがゴールイン!
この二人は最初から夫婦感合ったけど、まさかプロポーズするとは。
お互いに思いを伝えること、そして二人のこれからについて考えているという点からも他の百合ップルよりも2歩程先を進んでいると思います。
2ページにわたるキスシーン、それぞれの二人の表情、そして目元にきらりと光るうれし涙。綺麗な花火を背景に行われる一連のシーンはただただ美しいの一言。
言葉なんていらない!キスがあれば全部伝わるんだよ!
輝ける幸せの道を歩み始めた二人に胸の多幸感が溢れてやまない。
『あの娘にキスと白百合を』を好きでよかった~、とそう思える話でした。
そしてもう一つは郁ちゃんの物語。
『マリみて』の祥子様然り、『安達としまむら』の安達然り、やっぱり孤高な人って凡人を引き付ける強さがあるよね。
その強さ故に近づけなくなっちゃうパターンが多いけど。
ちなみにこれは孤高ではなく孤独。
最初はみんなそう言うんだよな~w
そして気づいたら恋になってるのよ。俺知ってるんだから。
美しき友情かな。仲のいい友達が他の子に夢中になるのってあんまり面白くないけど、それでも郁のためを思う優しさ。天晴れ。
二人で祭りを楽しんできて、と言った後の二人の晴れやかな、そしてある種の覚悟が決まった表情もかっこよすぎて泣ける。
ここまで尽くしてくれる友達なんてなかなかいないよね。
・今回の白黒
バレンタインデーの話。
黒沢さんの白峰さんに対する扱い方がより上手くなってて笑ったw いつも一手先をリードするのは黒沢さんか。 やはり白峰さんは攻められる側なのか・・・!
というわけで『あの娘にキスと白百合を』4巻でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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