山高守人先生の『剣姫、咲く』3巻です。
買っちゃった・・・。 家を離れているので、荷物増やさないように百合漫画は買わないって決めてたんだけど・・・。
買っちゃったてへぺろ(・ω<)
なんと今回帯に剣道×スポ根×百合の文字が。
連載誌であるヤングエースの表紙にも剣道×百合アクションと紹介されています。
大事なことだよね。 しっかり百合と宣伝することは。
百合作品なのに百合好きに知られず、人気が出なくて連載が終了すること程悲しいことは無いですから。
もしかしたら「これは百合じゃない」的な批判を恐れてるのかもしれないですけど、最近は女性同士の関係性があれば百合というようにふわっとした定義になってきてるので、あまり心配しなくてもいいと思いますけどね・・・。
何より「百合」の文字を見ただけで買ってしまう層はけっこういると思う! こことか!
だからもっとバシバシ百合と売り込んでよいと思います。
以下感想(ネタバレあり)
紅緒の腕が限界を迎えたことを見逃さなかった諸葉は、柄を狙って彼女の腕を跳ね上げ、その隙に面を奪取。
紅熾の剣姫と凡人の壮絶な一騎打ちは、諸葉が白星をあげるという結果に終わりました。 なんというジャイアントキリング。
最初の方こそ諸葉を認めていなかった紅緒ですが、勝負がつく瞬間に「見事」と彼女の強さを認めたシーンはさすが武に生きてるなぁと思わせましたね。
紅緒の猛攻を耐え続けたツケと『先見』の連続使用で精神を消耗しすぎた諸葉は、試合終了直後に倒れ込んでしまう。
医務室で目を覚ますとそこには見知らぬ少女が一人。
急に舐めた――――!!wwww
この舌で頬が持ち上がって目が細くなる描写いいね。
ぺろんじゃなくてでっろ~~~んて舐めてるんだろうなとよく伝わってくる。
いや、っていうかその前に誰だよ!!
舐めるだけに留まらず、さらにその先をしようとする少女を姫咲が制止。
人の嫁に手を出すなと言わんばかりの気迫です。
それもうあれやん。
自分は姫咲の物だと無意識に自覚してるから、他人のアプローチで流されそうになったことに申し訳なさを感じてるんでしょ。
今までは一方的に姫咲が振り回しているだけの印象はあったけど、諸葉も姫咲との関係を意識するようになってきたんですかね。
あ~~~~~~~~!!!!
好きなんだよな~~こういうの。 新章が始まってすぐに、最強クラスの敵がズラリと勢ぞろいして主人公を取り囲むみたいな展開。
シンプルに燃えるよね。 構図もかっこいいし。
剣姫達が諸葉の元に集結。
剣姫の一角である紅緒を倒したことで、諸葉を剣姫の敵とみなすという。
一人当千の剣姫が4人も集まるとさすがに迫力があります。
『紅熾の剣姫』火之浦紅緒
前巻でも登場した『靜雲の剣姫』雲居浮羽々々
何故か歌って踊る『棘鞭の剣姫』マリー(芸名)
そして先ほど医務室で諸葉を舐めたのが『纏縄の剣姫』八俣那戯
諸葉に手を出そうとした那戯にブちぎれる紅緒。
怒ってる~~~~!! わっかりやすいな~~~~~!!!
そうだよね大好きになっちゃったもんね諸葉のこと。
始めちゃう? おっぱじめちゃうのここで?
パートナーの権利を賭けた諸葉争奪戦を?
ということにはならず、インターハイでまた会おう的な流れで剣姫たちは解散。
武人お得意の無愛想デレじゃ~~~!!
紅緒が恋する乙女の顔をしている・・・! 好きじゃんこんなの・・・。
あの頑固者の『紅熾の剣姫』がこんなデレデレにされてしまいました。
果たして他の剣姫に運命やいかに。
まぁ『開闢の剣姫』も即効で落とされてるので・・・ね、推して知るべしという感じですが。
いやーすごいですね、諸葉のリア充度が。
解説役に回ることが多いモブみたいな存在だったのが、今じゃ剣姫たちのライバルと認められ、そのうちの一人を攻略完了しイチャつくほどの仲に。
飛ぶ鳥を落とすイケイケ具合。
それに対して姫咲は・・・。
自分の諸葉が他の剣姫と心通じ合わせる様をじっくり見せられ。
あの試合は自分に言わせればもうNTRのようなものでしたよ。
そして雲居からは「お前 なんで剣道やってるです?」ときつい一言を言われる始末。
輝かしい道のりが始まった諸葉と嫌な方にしか物事が進んでいかない姫咲がすごく対照的。
剣征館学園との試合後、燃え尽きたように気合が抜けてしまった部員たち。
だらけた雰囲気の中、突然扉を蹴破って現れたのは・・・
ドラゴン。
そしてこのドラゴン、竹刀で打ち込んできた姫咲をあろうことか片手で封殺、圧倒。
何を隠そう、このドラゴンこそが鶴城のOGにして元女子日本一そして姫咲の従姉妹、その名も斬雨刀華。
斬雨の口から姫咲の過去についてこっそりと語られます。
とは言っても昔何かトラウマがあったっぽいくらいにしかわかりませんが。
「いっちょ前に手加減してんじゃねぇよ」という言葉も気になりますねぇ。
那戯にも足りないと言われていたので、まだまだ本人も自覚していない隠された実力があるんでしょうか。
相手の強さに合わせて自分の力をセーブしちゃうとか? 強すぎて相手がいなくなってしまったので、無意識に力を押さえるようになってしまった的な。
姫咲の家を訪れた諸葉。
もうただの恋する乙女ですやん。 剣道やってるときはあんなに怖いのに。
普段姫咲は剣道している姿しか見ていないので、こういう日常の描写は新鮮ですね。
もっと日常も見たい・・・。 部活の無い日に休日デートして欲しい・・・。
オチとか話の展開とか全くなくてもいい・・・。 ランチにどの店入るかで喧嘩するとかそういうのでいいから・・・。
試合慣れと剣道の心構えを養うため、可能な限りたくさんの試合に出るという斬雨の方針に従い、地元の小さな大会に出場した鶴城高校剣道部。
しかしそこに現れたのはあの『纏縄の剣姫』八俣那戯。
那戯と試合をすることになった姫咲はその姑息な戦法に苦しめられる。
纏わりつくようにじわじわと相手のペースを乱し、反則スレスレの技(というか審判が気づいていないだけで普通に反則)で着実に姫咲を追い詰めます。
さらにこの言葉責め。
おいやめろ! その言葉は今の姫咲に効きすぎる!!
途中、諸葉が珍しく大声で姫咲を激励する等、諸葉が彼女を支えるようなハートウォーミングな場面もありましたが、それでも的確にエグイところをついてくる那戯の精神攻撃によって姫咲のメンタルはボロボロに。
というか那戯→諸葉じゃなくて那戯→姫咲だったんですね。 というか剣姫たち・・・身内で恋愛しすぎでは・・・?w いやどんどんやってくれていいけどさ。
姫咲が闇落ちしたところで次回へ。
2巻は諸葉と紅緒の手に汗握るような魂のぶつかり合いに「百合じゃあああああああ」と叫んでしまいそうになりましたが、この巻では紅緒が諸葉に名前呼びをさせたり(くすぐったいんだこれが)、初めて姫咲の家に行ったりと百合好きをキュン死させる場面が多くて眼福でした。
最初でも言ったけど百合好きならハマると思うので、もっと広まるといいなぁ~と思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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