ねぇ、アナタが好きよ。
百合体験アンソロジーということで個人的に気になってしょうがなかった『百合+カノジョ』です。
『ふゅーじょんぷろだくと』から出版されてるんだけど、ここは結構BLメインで出してるらしいのね。
だから一般のコーナーには絶対ないと思ってBLのコーナーを探したんだけど、BLコーナーが自分にとってもう魔境って感じだったw
周りは全く知らない出版社だらけだし、画面はとにかく男だらけで心細いの何のって。 アウェイ感もヒシヒシと肌に刺さる。
あの空気で本を探し続けるのはなかなか辛かったなぁ・・・。 しかも結局百合コーナーにあったというね。
以下感想
・概要
女性同士は特殊な世界? ・・・でも、同性だからこそ頼りになる先輩や、いつだって眩しく感じる人には誰だって心当たりがあるはず。
淡い想いが気が付けば強い独占欲になっていてもおかしくはない。魅力を制限できるものがないように、アナタの気持ちを制限するものもない世界。
自分対キャラクターで楽しめる体験型アンソロジー
百合の体験が目的のなかなか新しいアンソロジーです。
概要からわかりますが、百合男子はお呼びじゃなさそうです。
わかってますわかってます。 わかってて買いました。
執筆陣は以下の通り(敬称略)
・蓮井、英 邇子、瀬里あゆこ、fuku、ひむら、ぴゃあ、春祈、松公、由姫ゆきこ、鳩町わこ、小道 明奈、瀬尾みいのすけ、はち助、さかざわあや、ヤマ、くろこだわに、リク、みはる、樺山、そらね
読んでみた感想ですが・・・。
あ~~~なるほど。 こーゆー感じね。
百合の体験って聞いてたからノベルゲーの主人公みたいな没個性の子といろんなヒロインがイチャイチャするのを眺めるのを想像してたけど・・・。
ここまでしっかりした体験型とは思わなかったよねw
主人公の台詞一切なし(喋っているような描写はある)、視点は一人称のみが全ての話で徹底されてます。
例えるなら読むVR百合。
設定は高校の先輩と後輩、仕事の同期、同棲、居酒屋の店員や電車などそれはもう様々で、どの話も5ページと短いので短編というよりは好きなシチュエーションのワンシーンを体感できるといった感じです。
内容はほぼイチャラブ満載でお好きな女の子と好きなだけ甘々な時間を楽しめます。
百合男子の自分が読んでみてどうだったかというと・・・。
何となくそんな予感はしてましたが、正直に言うとあまりハマらなかったかなw
そもそもお前向けに作られてないんだから当たり前だろ!!って言われそうですが正にその通りです。
前の記事で 「百合男子は、自分を作品の世界から排除することでしか百合漫画を読めない」と言いましたが、そんな百合男子が百合体験アンソロを読んだらどういうスタンスに行き着くのか、が気になって読んでみたわけですが。
無理やり登場人物の中に入れられた結果、主観の違和感が気になってむしろ話に入り込みにくかったです。
自分は主観に入れられるならやっぱり部屋の観賞植物がいいですね~。 第三者として物語を楽しむ方が向いてます。
しかし百合夢という百合の1ジャンルを盛り上げてくれたことは大きいと思います。 Twitterの評判もなかなか上々ですし。
正直百合夢という界隈は馴染みが無さ過ぎて、お恥ずかしながらこの本が出るまで全く知りませんでしたw
まさか自分と女の子で百合するというジャンルがあるなんて全く思いもしなかったw
でも女の子同士を題材にした分野ですから、女の子が女の子とイチャイチャしたいという需要があるのは当然だと思いますし、これはこれでさらに盛り上がってくれたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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