十年越しに再開した運命の人が、まさか自分のことを忘れてたなんて・・・。
缶乃先生の『あの娘にキスと白百合を』の5巻です!
1巻のときは新入生だった白黒ももう二年生の夏休みかー。
二人の関係が進むと共に時間も流れ、終わりが着実に近づいてくるのが悲しい・・・。
いや、いいんだ・・・青春は終わるからこそ美しいのだから。
缶乃先生! 卒業式が終わったら、ゆるゆりみたいにまた一学期からループさせてください!お願いします!
以下感想(ネタバレあるので注意)
・メインキャラクター
・伊藤紗和
愛想もよく、人当たりもいい二年生の女の子。
いつきとは同じ広報委員会であり、先輩。
いつきからはなぜか嫌われているような気がしているが、裏の顔が見れないため真意は不明。
・西河いつき
広報委員会の一年生であり、紗和とペアを組むことになる。
確実に裏があると思われるほどの爽やかな笑顔と性格。
紗和とは何か因縁があるようだが・・・?
・「重い女」 「情緒が不安定」 「めんどくさい」
今回のメインキャラクターは広報委員会の二人だけど、それだけじゃなくて大正義白黒の話も入っててとってもとっても満足です。
あとがきに書いてあった「重い女」、「情緒が不安定」、「めんどくさい」
うーん、確かにいつきがなかなか最高にめんどくさい女の子だった。
笑顔の鉄仮面が痛々しくてかわいそう。
昔見てたアニメは覚えていたけど、一緒に遊んでたさつきのことは覚えていなかったシーンとか切なすぎてもうね。
いつきを覚えていなかった紗和が許せなくて憎くて、それでももしかしたらきっかけがあれば思い出してくれるのかもって一握の希望を込めてあの消しゴムを渡したと思うんだけど
なんでこんなとき笑うんだよー!
こんな悲しい笑顔ある? 目と口は笑ってても眉が泣いてるよ・・・。
やっと思い出しても
この、10年越しの運命の人との再会と、一方久しぶりに会った従姉妹みたいな想いの差。
「一緒に日焼けしまくったのに」 「(昔さーちゃんと約束した一緒にモデルになる夢を叶えるために一生懸命)がんばったよ」
↓
「えっ なつかしー!」
気づいてあげてー! 会話が飛躍してるのにさらっと流さないでー!
ここ多分センター現代文なら傍線部問題になってた。
いつきは情緒不安定っていうか、紗和との距離の取り方が両極端だよね。
0か100かみたいな。
でも紗和の前だと笑顔の鉄仮面思わず外れちゃうとこすごい萌える。
大好きすぎて振り回されちゃうのかわいいよね。
映画館で紗和がヤキモキするのすごい良かった。
重いとか好きすぎとか思っておきながら、自分じゃなくてもいいのかよって苛立つとか、はい向いてるよー! 気持ち、いつきの方に向いてるよー!
あとキスシーンが何回かあるんだけど、二人の距離がコロコロ変わるので、どれも意味の違ったいろんなキスシーンがあってよかった。
近づいたら離れたり、それまでにいろいろあったからこそ、見てるこっちとしてもやっぱり最後のキスは格別だよね。
10年越しの心の通い合ったキス!
元に戻るまで長い時間かかっちゃったけど、とにかくおめでとう! お幸せに! このシーンほんと好き。
・今回の白黒
新たな自分の居場所を見つけたと思いきや、1巻のときから引っ張っていた母親とのいざこざが起こり、自暴自棄(とはいっても可愛いレベル)になり家出をする白峰さん。
終業式サボって海を見に行くってどんだけ青春なんだよ!
このカットもう眩しすぎて目が潰れる。 ポカリスエットのCMかよって思ったよね。
一夜を共にした白黒、ここに来て二人の距離がグッと縮まり、お互い特別な存在になりました。
白峰さんが黒沢さんに見せる姿はストイックな面が多かったけど、今回みたいな白峰さんが弱みを見せてそれを黒沢さんが支えてあげるってのは今までなかったから大きな進歩ですよね。
白峰さんも変わったと思うけど黒澤さんもだいぶ変わったなと思います。
最初の頃の黒澤さんだったら「こんな白峰さんならもういらない」って言ってたと思うw
ここ笑ったw
いやいや・・・前に黒沢さんの家に泊まったとき全くペタペタしなかったやんけ!
全世界のお姉様お兄様方に盛大なお預けを食わせたよね。
あとこの巻、過去の話のキャラクターが出てきてすごい嬉しかった!
やったー! 薔薇の園の主と従者コンビほんと好き。 一番好き。
あとがきだと次巻でも既出キャラが出てくるらしいけどこの二人また出てこないかなー。
陸上部の二人とかクラスメートの郁、愛は出てきやすそうだけどこの二人はストーリーに絡みにくそうだからわかんないなー。
というわけで『あの娘にキスと白百合を』の5巻でした!
読み終わってしまったー! ということはまた7か月・・・?
長い・・・枯れる。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらポチっとお願いします!